内科、脳神経内科、小児科
浅草のもとクリニック
〒111-0032
東京都台東区浅草3-7-7
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脳神経内科

脳神経内科は脳、脊髄、末梢神経、筋肉の病気を主に診療する内科の一分野で、主な症状として頭痛、めまい、しびれ、物忘れ、歩行障害、ふらつき、呂律が回らないなどがあります。
当院では高齢化に伴い、認知症や脳卒中の早期発見、早期治療、疾病の進行抑制の治療に力を入れております。
パーキンソン病や脊髄小脳変性症などの変性疾患は、最も得意であり『パーキンソン病友の会』と連携を取っています。
ボトックスによる眼瞼痙攣、顔面痙攣、傾性斜頸、四肢の痙縮などの筋疾患治療も積極的に行っています。

認知症

認知症とは、もともと正常であった記憶力や理解力や判断力などの認知機能が何らかの原因によって徐々に低下し、日常生活や社会生活に支障がでてきた状態をいいます。
主な症状はいわゆる「もの忘れ」が中心になり、初期は同じことを何度も言ったり聞いたり、しまい忘れや置き忘れが増えていつも探し物をしているなどの症状が見られます。
また「もの忘れ」の他にも、精神症状や行動の障害も徐々に出てきます。たとえば不安、抑うつ、興奮、徘徊などがあり、これらは介護をするうえで大きな問題となります。
通常の認知症は突然に起こるということはなく、数年の経過でゆっくりと、しかも気付かないうちに進行していきます。
認知症は早期に発見し、生活スタイルの改善や適切な治療を行えばその大部分は予防が可能です。

認知症の割合と症状

行動・心理症状 精神症状 (BPSD) 異常行動の図

脳卒中(脳梗塞・脳出血)

脳の血管がつまって脳の機能がおかされる病気を脳梗塞と言い、脳の血管が破れて脳の機能がおかされる病気が脳出血と言います。
具体的には急に手足が動かなくなってしまったり、感覚が鈍くなってしまったりします。
また、言葉がうまく話せなくなることや、意識がなくなることもあります。
脳卒中の発生には高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などが関与しているため、これらの治療が重要となります。

脳梗塞の病型

頭痛

◆ 急性頭痛(数時間ないし数日で起こる)
ガツンと殴られたような急激な激しい初めて経験するような頭痛は、くも膜下出血など生命に関わる病気の可能性があります。
言葉のもつれ、片麻痺などを伴う時は、脳出血や脳梗塞などが疑われます。
また発熱を伴い、後部硬直などの髄膜刺激症状がある場合、急性髄膜炎の可能性が示唆されます。


◆ 亜急性頭痛(週ないし月で強まる)
徐々に進行する頭痛で、手足の麻痺や言葉のもつれ、ぼんやりするなどの症状を伴う時は、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などが疑われます。
発熱を伴う場合は比較的まれではありますが、感染による脳膿瘍や亜急性の髄膜炎のこともあります。


◆ 慢性頭痛(年単位続いたり、繰り返す)
いわゆる「頭痛持ち」の頭痛が多く、差し迫った危険のないことが多いですが、原因を明らかにして痛みや不安から解放されれば日常生活の快適さが取り戻されます。
大部分は、片頭痛と緊張型頭痛です。

・片頭痛
短くて数時間から長くて2~3日続く発作性の頭痛を繰り返す。
痛みはこめかみなど片側に来ることが多く、ズキンズキンと脈打つように痛み、徐々に強まり日常生活に差し支える程となる。
ひどくなると嘔吐し、階段の昇り降りや、明るい光や物音で頭痛は強まる。
片頭痛には、数分から一時間程度続く前兆を持つものもある。親など家族にも頭痛持ちがいることが多い。

・緊張型頭痛
頭全体をぐるっと取り囲むように締め付ける頭痛が2週間以上朝から晩までだらだらと続く。
嘔吐もなく、運動、音、光などで増悪しない。
同じ姿勢を続ける仕事で運動不足、眼鏡が合っていないなど肩こり、首こりが起こりやすい生活と共に、精神的ストレスの続く時起きやすい。
緊張がほぐれにくいタイプの人に多く見られる。

パーキンソン病

何もしていない時に手が振るえる(振戦)、関節の動きが硬くなる(筋強剛)、動作がゆっくりになる(無動)、足がさっと出ないため転びやすくなる(姿勢反射障害)などの症状があります。
最初の症状として50~60歳では振戦が多く、70歳以降では歩行障害が多いです。
顔の表情が硬くなり、進行してくると前傾姿勢となり、体が傾きます。歩き方に特徴があり、歩幅が狭くなり(小刻み歩行)、最初の一歩が出にくい(すくみ足)が出現します。

パーキンソン病の症状例

日本では難病に指定されておりますが、効果のあるお薬がたくさんあります。
使い分けに専門的な知識がいりますので、脳神経内科での治療が必要になります。
早期発見、早期治療がその後の経過に左右されますので、脳神経内科医による専門的治療が重要です。

しびれ・痛み(神経痛)

腰痛や手足のしびれは高齢の多くの方が悩まれているとても頻度の高い症状の一つです。
その原因には、脳梗塞や脊髄疾患など脳脊髄疾患が原因の場合と、加齢によって変形した頸椎や腰椎が神経を圧迫して起こる場合、さらに手や足の中を伝わっていく末梢神経が原因となることもあります。
しびれや痛みは、四肢の末梢神経→神経根→脊髄→脳幹→大脳という神経を伝える経路の中のどこかに必ず異常があり生じます。
脳神経内科は、神経系すべてを見ている科であり、原因がどこにあるのかを診断することが専門の科です。
症状がひどく手術が必要なものであった場合は、脳外科や整形外科などの専門科へ紹介いたします。

てんかん

てんかんは慢性の脳の病気で、大脳の神経細胞が過剰に興奮するために、脳の症状(発作)が反復性(2回以上)に起こるものです。
発作は突然に起こり、普通とは異なる、身体症状や意識、運動および感覚の変化が生じます。
明らかなけいれんがあれば、てんかんの可能性が高いです。
てんかん発作型の分類は治療にあたって抗てんかん薬の選択に不可欠であり、専門家がてんかんの確定的な臨床診断を行うことが重要です。
発作は大きく分けて部分発作と全般発作があり、それぞれにあった抗てんかん薬の選択が必要です。

顔面けいれん

片側の目の周囲に持続的にピクピクとけいれんをおこします。
特に下眼瞼部筋からはじまり、次第に顔面神経支配筋全体に痙攣が同期して生じるようになります。
原因として顔面神経が脳幹から出る部分で圧迫されているということが多いようです。
痙攣を生じている筋へボツリヌストキシン製剤を施注が著効しますが、その効果の持続は3~4か月です。
その他、腫瘍や血管奇形などの原因で二次的に起こる場合もあるのでMRI画像で鑑別することが必要です。
当院では眼瞼痙攣、痙性斜頸の治療も行っています。

四肢の痙縮(手足のつっぱり)

脳卒中でよくみられる運動障害の一つに痙縮という症状があります。
痙縮とは筋肉が緊張しすぎて、手足を動かしにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。
痙縮では手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。
痙縮による姿勢異常が続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され(これを拘縮といいます)、日常生活に支障が生じてしまいます。
ボツリヌストキシン製剤を筋肉内に注射することで、筋肉の緊張を和らげることができます。
手足のつっぱりでお困りの方は、当院に相談ください。